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防水豆知識　防水の耐用年数ってどれくらい？

建築防水の耐用年限は『建築防水の耐久性向上技術』
建設大臣官房技術調査監修、（財）国土開発技術センター編、建築物耐久性向上技術普及委員会編 に示される算定方法を用いて算定します。

算定式

Y＝Yｓ×ｓ×ａ×ｂ×ｃ×Ｄ×Ｍ 　　　　　・・・式１

Ｙ	推定耐用年数	式１
Ｙｓ	防水工法により定められる標準耐用年数	表-１
ｓ	防水工法の選択により定められる選択係数	表-２
ａ	設計管理の水準により定められる設計係数	表-３
ｂ	施工技能により定められる施工係数	表-４
ｃ	施工時の気象により定められる気象係数	表-５
Ｄ	劣化外力により定められる劣化外力係数	式２　表６,７頻度
Ｍ	維持保全（メンテナンス）状況により定められる維持保全係数	表-８

表-１　標準耐用年数

防水層の種類	工法の種類	標準 耐用年数	備考
1.押えアスファルト防水	A-RA2　A-RB2	17年	A-RA2押え密着３層防水 A-RB2押え絶縁３層防水 A-RC2露出絶縁４層防水 A-RD2 ALC露出密着３層防水 A-RE2 ALC露出絶縁４層防水
２．露出アスファルト防水	A-RC2　A-RD2 　　　 A-RE2	13年
３．露出、押えシート防水	S-VR3　S-NR2 　　　 PV-1　特殊PV※	13年
４．露出ウレタン塗膜防水	L-PU　特殊PU※	10年

※　特記による特殊工法

算定式▲

表-２　選択係数

防水層の種類	工法の種類	防水工法選択係数　ｓ
1.押えアスファルト防水 （現場打ちコンクリート押え）	A-RA2　A-RB2	１．０
２．露出アスファルト防水	A-RC2　A-RD2　A-RE2	１．０

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表-３　設計係数

設計監理	設計図書（優）	設計図書（良）	設計図書（可）
優	１．３	１．１	１．０
良	１．２	１．０	０．９
可	１．１	０．８	０．７以下

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表-４　設計係数

設計監理	施工監理（優）	施工監理（良）	施工監理（可）
優	１．２	１．１	１．０
良	１．１	１．０	０．９
可	０．９	０．８	０．７以下

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表-５　気象係数

季節	係数
雨・雪季	０．８
寒冷季	０．９
一般季	１．０

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式-２　劣化外力係数

D＝ｄ１×ｄ２ ・・・式２	ｄ１　　断熱材の有無により求められる断熱係数 （表-６）
	ｄ２　　建築場所により求められる地域係数（表-７）

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表-６　断熱係数

防水層の種類	工法	断熱
		有り	無し
アスファルト防水	押え工法	１．１	１．０
	露出工法	０．９	１．０
シート防水	押え工法	１．２	１．０
	露出工法	０．９	１．０
塗膜防水	露出工法	０．８	１．０

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表-７　地域係数

防水層の種類	工法	一般地	寒冷地	亜熱帯地
アスファルト防水	押え工法	１．０	１．０	１．０
	露出工法	１．０	０．９	０．９
シート防水	押え工法	１．０	１．０	１．０
	露出工法	１．０	１．０	１．０
塗膜防水	露出工法	１．０	０．９	０．９

算定式▲

表-８　維持保全係数

維持保全仕様		１	２	３	４	５	６	７	８	備考
清掃（0.5年周期）		○	○	○	○	＊	＊	＊	＊	○　 実施する ＊ 実施しない
点検・保守（２年周期）		○	○	＊	＊	○	○	＊	＊
再塗装（４年周期）		○	＊	○	＊	＊	○	＊	○
アスファルト防水 シート防水	押え工法	--	1.0	--	0.9	0.9	--	--	0.8
	露出工法	1.0	0.9	0.9	0.8	0.8	0.9	0.7	0.8
ウレタン塗膜防水露出工法		1.0	0.9	0.9	0.8	0.8	0.9	0.7	0.8

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