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屋上は日射熱・紫外線・雨水・氷雪などの外的要因と共に、下地挙動などの物理的な外力が生じるため、建物の中でも過酷な条件下に置かれています。
また、防水機能を有効に機能させるためには、防水層自体の機能だけではなく、水勾配・ルーフドレーン・端部の納まりの適正な施工が重要です。
アスファルト防水露出工法
アスファルト防水露出工法の標準的な耐用年数は一般的に13~15年程度とされています。
アスファルト防水露出工法における劣化の代表的な現象は、膨れ・ひび割れ・剥離・表面保護材の摩滅などです。
屋上は日射熱・紫外線・雨水・氷雪などの外的要因と共に、下地挙動などの物理的な外力が生じるため、建物の中でも過酷な条件下に置かれています。
いずれの防水工法にも共通しますが、防水機能を有効に機能させるためには、防水層自体の機能だけではなく、水勾配・ルーフドレーン・端部の納まりの適正な施工が重要です。
アスファルト防水保護工法
アスファルト防水保護工法の標準的な耐用年数は一般的に17~20年程度とされています。
コンクリート保護層に守られたアスファルト防水は、非常に強固で重歩行も可能ですが、どのような防水材でも経年すると劣化現象が発生するものです。コンクリートで保護されているアスファルト防水層も例外ではありません。
躯体コンクリートの挙動で防水層が破断したりする場合もあります。
外壁タイル
タイル仕上材は、躯体の保護や外部耐火性に優れ、美観上の優位性も高い仕上材です。
タイル仕上の外壁に発生する主な劣化現象には、タイル貼り下地材との界面での浮き、タイル表面のひび割れ、タイル自体の欠損等が挙げられます。これらの劣化状況を放置すると、表面の劣化損傷部から雨水等が浸入し、ひび割れ・浮き範囲の増大・欠損・剥離脱落事故へと進展する可能性があり、建物維持管理上の大きなリスクとなってしまいます。
外壁タイルの耐用年数は、施工時期や立地条件により異なるため一概には言えませんが、修繕時期は特殊建築物等定期報告による定期的打診調査等の結果も目安となります。
外壁塗装
塗装仕上材の標準的な耐用年数は7~10年程度とされています。外壁躯体の保護や美観を確保する上で有効な仕上材で、外壁下地の構成を含めて多種多様の材料、仕上構成があります。塗装仕上材の劣化は、塗装材の多くに含まれる合成樹脂材料の劣化に起因する場合が多く、その劣化要因は経年による紫外線・大気汚染・乾湿・温度変化の繰り返しなどの環境的な外力等が挙げられます。塗装仕上に発生する劣化現象には、汚れ・変色・光沢度低下・白亜化・磨耗・膨れ・剥れ・エフロレッセンス・クラックの発生がありますが、塗装材自体の劣化によるものと躯体コンクリートに発生するひび割れ等による二次的な要因で発生するケースも多く見受けられます。
シーリング
外壁各部に使用されるシーリング材の標準的な耐用年数は一般的に5~10年程度とされています。
シーリング材は異種部材の取合いまたは、同種材料のジョイント部、ひび割れ誘発目地等、主に挙動が発生しやすい部分の止水を目的としています。シーリング材は、弾性力に富む充填材ですが、成分によって多少異なるものの、紫外線に起因する劣化が大半を占めています。劣化現象の顕著なものに、ひび割れ・汚れ・硬化・収縮しわ・接着面の剥離・チョーキング・変色が挙げられます。
このような症状が出たら修繕工事が必要です。劣化度診断チェックシートはこちらから⇒
クラック(ひび割れ)
コンクリート・モルタル・タイル・塗膜等が内部の応力、外部の衝撃または環境などの影響を受けて生じた割れ。
チョーキング
紫外線による経年劣化により表面が粉化状となり材質変成した状態。
エフロレッセンス(白華現象)
モルタルやコンクリート中に含まれる石灰分(水酸化カルシウム)が水に溶けて表面に流れ出し、白く結晶化する現象。
主にコンクリートのひび割れや、タイル及び石張りの目地から生じる。
爆裂
コンクリート内の鉄筋がコンクリートの中性化や雨水の浸入等の理由で発錆・膨張し、この時生じる圧力が周囲のコンクリートを破壊する現象。鉄が鉄錆に変化すると体積は約2.5倍に膨張すると言われている。
浮き(タイル)
タイルと下地の境界面の接着強度の低下や接着不良により、隙間が生じて部分的に分離した状態。
塗装はがれ
風雨や紫外線、躯体の水分等による経年劣化により、塗装材の付着力が低下し剥離した状態。